3分でわかる膵臓がんの症状

膵臓がんの治療方法

膵臓がん,治療膵臓がんの主な治療法として、外科療法・化学療法・放射線療法があります。

自覚症状が無いままに進行していく膵臓がんでは臓器が体の奥にあるため、定期検診などで発見することが非常に難しいとされています。

また、発覚時には外科療法が適応にならないケースが多く、外科療法による治療ができるのは全体の約20~30%と言われています。
 

膵臓がんの外科療法

膵臓がんの根治を目指せる唯一の治療法が「外科手術による病巣の摘出」です。

その外科手術の対象となるのは

・膵臓周辺の血管や他の臓器への転移がない
・腹膜にがんが広がっていない
・摘出手術に耐えられる体力が患者にある

このような条件が満たされている時には、ステージの関わらず手術が推奨されます。

膵臓は、膵頭部・膵体部・膵尾部の3つに分けて考えられ、どの部分にがんが発生したかによって手術の方法が異なります。
 

膵頭部にがんが発生した場合「膵頭十二指腸切除術」

膵頭部は胆管や十二指腸などと繋がっているため、この場所にがんが発生した場合、膵頭部と周囲のリンパ節の他に病巣の取り残さないために、十二指腸・胆管・胆嚢を一緒に切除します。

また、がんの発生場所にもよりますが胃も一部切除する場合や、十二指腸や胆管の代わりになる通り道を作る必要があります。
 

膵体部または膵尾部にがんが発生した場合

膵頭部を残して病巣を切除するのですが、この時に脾臓(ひぞう)を一緒に切除するのが一般的です。

膵頭部に発生したがんと比べると、食べ物などの通り道を新しくを作る必要などはありません。
 

膵臓全摘出

膵臓全体にがんが広がってしまっている場合、膵臓全摘出の他に、十二指腸・胆管・胆嚢など周囲の臓器も同時に摘出します。

この場合、代わりとなる通り道を作る必要があり、他に膵臓の機能が失われるため、その後は生涯にわたって血糖値のコントロールが必要になります。

このような負担があることから、手術をすることで治癒する可能性がある場合にのみ全摘出が行われます。

また、がんを切除することができなくても、十二指腸が塞がってしまう可能性がある時にはバイパス手術を行います。
 
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膵臓がんの化学療法

他の臓器へ転移がある、または手術が難しい場合には抗がん剤による治療が行われます。

主に使用される抗がん剤

・ジェムザール
・TS-1

これらを単独で使用する場合と、他の薬を併用して治療する場合があり、大腸がんで使用される抗がん剤治療法の組み合わせの一つであるFOLFIRINOXが適応されることもあります。

ジェムザールとパクリタキセルと併用する方法や、分子標的薬のタルセバを併用する方法があります。

しかし、食欲不振や吐き気、下痢などの副作用があり、まれに間質性肺炎などの重篤な副作用が起きることもあります。
 

膵臓がんの放射線療法

手術が難しい場合、がんが広範囲に確認される時などで適応される治療法になります。

膵臓がんでは化学療法と併用して行われることが多く、手術が困難時の標準的な治療法になっています。副作用では、色素沈着や皮膚炎、倦怠感、食欲低下などがあります。

また、放射線治療は治療終了後、しばらくしてから副作用が現れることもあり、長期的に経過観察を必要とします。
 

膵臓がんの免疫療法

人間の体に元々存在する免疫機能を活性化させることで治療を行う方法です。

この治療方法の特徴としては、副作用が少ないことが挙げられます。樹状細胞がんワクチンやAPT分子免疫治療、高活性NK細胞療法などはこの免疫療法になります。

単独で免疫療法を行うケースと化学療法と併用する場合があります。

受診した医療機関によって扱っている免疫療法が異なる場合も多くありますので、免疫療法を検討時には、担当医に相談して自分にあった治療法を選択することが大切です。
 

膵臓がんの支持療法

がんの治療において大切なのは病気を治すことだけではありません。身体的精神的なケアを行うのが支持療法です。

具体的には治療による辛い副作用を緩和させる、がんによる痛みや症状を緩和させる、精神的なケアなどがあります。

残念ながら治療の効果が得られなかった時など、自宅で療養するか病院に残るかなど患者本人の希望を尊重した治療を行うことになります。
 

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